にむらカイロプラクティック

ブログ

起立性調節障害の症例

大阪府東大阪市【筋膜リリース整体院】にむらカイロプラクティックです(^^♪

起立性調整障害の多くは中学生によく現れる症状で『中2病』という通称まであります。
基本的には『ハッキリした理由が無く、特に学校が嫌でも無いのに朝起きれない』という事になるようです。

その他にも、
・朝に起きれない
・立ちくらみ
・全身倦怠感
・食欲不振
・立っていると気分が悪くなる
・失神発作
・動悸
・頭痛
・夜になかなか寝つけない
・イライラ感・集中力低下

起立性調節障害には、おもにこれらの症状がみられます。
ここ数年、当院でもこの症例で来院されるお子さんは多くなっています。

症例

・10代(中学2年生)  女性
【主訴】
2020年12月中旬から足のふらつきがあり、1月より朝の目覚めが悪く午前中の調子が悪い。
小児科での検査では異常なし、神経内科に問い合わせると『起立性調節障害ではないか?』と言われた。
鍼灸治療などで治療中だがなかなか改善が見られずに来院されたという経緯。 
【状態】
・起床時は父親が体を抱えて起き上がらせないといけない。
・学校までは歩行困難の為、車で送る。
・午後からは少し歩ける様になるので自力歩行でなんとか帰宅する。

施術内容

先ずは色々と当院独自の検査をしていきます。
持って生まれた体質は『消化器官のエネルギーが乱れやすい体質』でした。
このタイプは頑張り過ぎたり、ストレスが降りかかると『生血』がスムーズにいかなくなります。
要は『血を作る能力が下がる』結果的に全身の組織が固まってしまいます(>_<) どこから施術するか調べてみると、なんと『右の腎臓』の自動運動が全く無くピタっと止まっていました。 内臓マニピュレーションで自動運動を回復させていきます。 要するに左の腎臓だけで頑張っていたという状態でした。 腎臓では『エリスロポエチン』という赤血球産生を促進する造血因子(ホルモン)を作っています。 さすがに10代でもこうなるときつい症状が出てきますよね(´・ω・`) あとは『蔵血』『生血』しやすくなるように内臓を働かせる力の回復を促すように『筋膜リリース』していきます。

経過報告

6回目までは1週間隔で施術をしました。
この頃から朝に自力で起き上がれない状態も改善してきました。
現在は3週間隔まで持久力がついてきた状態。

起立性調節障害の原因

当院には『起立性調節障害』のお子さんがよく来院されますが、原因は様々な内容があります。例えば進学校で勉強のプレッシャーがある、先生やクラスメートなど人間関係で悩むなど思春期は精神的に不安定な時期です。そこに『プレッシャー』『悩み』の負担がかかってくると、『自律神経の過剰興奮』になります。自律神経が常時興奮する体になり自然に自律神経がゆったり出来ない状態が完成します。なので内科的な症状が多いのもこのせいです。

今回のパターンの原因は
①小学四年生からの受験勉強で平均3~4時間の睡眠時間。
②ご本人がすごく頑張り屋さん。
→自律神経の負担で発生した『不要な熱』の蓄積が発散できなくなり腎臓の自動運動をストップさせて血を作る量が少なくなってしまい、体を支える・動かす筋肉のスイッチが入りにくい状態でした。

まとめ

いくら元気な若者でも、睡眠時間を削ったり頑張り過ぎたりすると体はヘタってしまいます((+_+))
今回は更に昨年からの『コロナストレス』が追い打ちをかけて引き金になっています。
自律神経の負担(※ストレス)は体中の筋膜を縮めてしまいますからね(=゚ω゚)ノ